三菱重工パワーインダストリー POWER of Solution

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第2回【国際】バイオマス展【秋】出展レポート

2022/9/22

2022年8月31日(水)~9月2日(金)、いくつもの分野に分かれた総合的なエネルギー展、第2回スマートエネルギー Week【秋】(主催:RX Japan)が開催されました。その中で三菱重工パワーインダストリーは第2回【国際】バイオマス展【秋】に出展。“再エネバイオマスの挑戦!”と銘打った講演も行いました。多くのお客様に恵まれ大盛況のうちに終了した展示会の模様をレポートします。

第2回スマートエネルギー Week【秋】開催!

2022年3月に開催されたスマートエネルギーWeek【春】に続き、8月末から3日間に渡り開催されたスマートエネルギー Week【秋】。本展は世界最大級の新エネルギー総合展であり、バイオマス発電はもちろん、水素・燃料電池、太陽光発電、二次電池、スマートグリッド、洋上風力などあらゆる企業が出展し、世界各国から専門家が来場する展示会です。2050年までのカーボンニュートラル社会の実現に向け、ますます注目される再生可能エネルギー分野とあって総来場者数29,713名を記録するなど大盛況でした。

その中で三菱重工パワーインダストリーは国際バイオマス展へブースを設置。

3日間に渡り全国各地からさまざまな業種の人々でにぎわい、想定していた3倍以上ものお客様がブースを訪問。連日、大混雑といってもいい状況で、ご説明が追い付かずお客様をお待たせするほどの盛況となり、改めてバイオマス発電への注目の高さを感じる結果となりました。

講演は満席!立ち見がでるほどの注目度

プラント技術部の横山主席により初日に開催された“中小規模バイオマス発電向け 気泡型流動床ボイラ(BFB)の特長 ~再エネバイオマスの挑戦!~”講演は100席がすべて埋まり、立ち見が出るほどの注目度。熱心にメモを取る人も見受けられ来場された皆様の探求熱意を感じます。

展示会を通して感じたバイオマス発電の未来。末松博之氏インタビュー

大盛況の会期中に出展の手ごたえや感想について、三菱重工パワーインダストリーの経営総括部 経営企画室 主幹部員 末松博之氏にお話を伺いました。

――展示会の感想を教えてください。

末松氏:コロナの影響がまったく感じられないほど全国各地から多くの皆さまにブースにお越しいただいております。想像以上の注目度で驚いています。講演も立ち見のお客様が出るほどで申し訳なく思っています。次回はもっとブースやセミナーの規模を拡大しなければいけないなと反省しています。

――本当に多くの方々がひっきりなしにブースを訪れていらっしゃいますが、どうしてこんなに三菱重工パワーインダストリーが注目を集めたと思いますか?

末松氏:一つは具体的な適用事例と発電設備の仕組みを分かり易くかつ目立つように展示していたからだと思います。当社は、今まで60基もの流動層ボイラを設計し納めてきました。そのトップクラスのノウハウと知見をご紹介することが出来ました。また、今回、講演で流動層ボイラを適用した中小規模バイオマス発電について講演をしましたが、カーボンニュートラルなバイオマス発電事業への取り組みは初めてだけれども考えてみたいという企業やそういう事業を誘致したい地方自治体にとっては、とても関心が高い内容だったようで、多くの方の注目を集めたように感じています。講演を聞かれた直後にそのままブースにお越しになる方も大勢おられました。

――今回の展示会で訴えたかったポイントはなんでしょうか。

2MWクラス以上のバイオマス発電設備をお考えの場合に、当社は導入計画立案の段階から運転開始までフル伴走出来ること。また、遠隔監視システムを含めた当社発電設備の優位性、水素バーナを一例とした技術力です。
まず、バイオマス発電事業に初めて取り組まれるお客様は、何がメリットなのか、どのような手順で進めたら良いのかご存知でないケースも多くあります。そんな時、我々はコンサルタントのように、どうしたらお客様の希望が実現できるか話し合いを重ねて課題と解決策を明らかにします。その上で、基本計画を立案し、設計、調達、建設、試運転、納入、アフターサービスまでワンストップサービスでお客様に伴走します。“ここからここまでしかできない”ということがないんです。

――たしかにそれは導入を検討している皆様にとって大きな魅力ですね。

末松氏:また、当社発電設備の優位性に関しては、我々の事業の成り立ちも関係しているのではないかと思います。私たちが属する三菱重工グループは、電力を如何に安定的に供給するのかということを常に考えながら発電プラント・設備を世の中に提供してきました。これは大手の電力会社向けやメーカー企業向けの自家発電設備を含めてです。電力を安定的に供給するという事業を長年担ってきたグループの中で、当社は産業用火力や中小型バイオマス・地熱を受け持っていますが、発電に関する世界に冠たる高い技術力を共有しています。私たちが創り出す発電設備は“安全かつ安定的に電力を供給し続ける”というのがゴールなので、主要機器の流動層ボイラや遠隔監視システムなど設備の全てがそのゴール到達のために考えられている。“発電を第一に考える“こと、それがバイオマス発電設備分野の競合他社との差異であり優位性ではないかと思うのです。

――成り立ちの違いの影響は大きいのですね。

末松氏:そうですね。“モノを燃やして熱を得る”のと”モノを燃やして電力を得る“のとは一見似ているようですが、設計思想は大きく異なります。発電を第一に考える思想と技術力をベースにしているかどうかは、出来上がった設備の性質に大きな違いをもたらすと思います。

――最後に今後の展開についても教えてください。

末松氏:2050年のカーボンニュートラル実現に向けて、ますます再生可能エネルギーへ社会の注目が集まってくると思います。2022年4月に“再生可能エネルギー電気の利用促進に関する特別措置法”が改正され、“FIT制度”に加え“FIP制度”が創設されました。これによりバイオマス発電に関しても大きく環境が変わってきます。この環境の変化にも三菱重工パワーインダストリーは適切に対応できます。また、中小規模バイオマス発電はもちろんですが、その他にも地熱発電設備に関するお手伝いが我々には可能です。全社一丸となってカーボンニュートラルエネルギーによる豊かな未来のために力を尽くしたいと思っています。中小規模バイオマス発電・地熱発電に興味をお持ちの地域や企業の皆様はぜひ一度お問い合わせいただければと思います。

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