製紙工程
読み仮名:セイシコウテイ
製紙工程とは、木材や古紙から得たパルプを抄紙(パルプを薄く均一なシート状にしたもの)・乾燥・加工を経て、紙を製造する一連の流れのことです。電力と蒸気を同時に大量に使用することから、熱電併給(コージェネレーションシステム)とは緊密な関係といえます。
製紙工場では高温・高圧の蒸気をボイラーで発生させ、発電後の中低圧蒸気を工程内で利用します。また、パルプ製造時に発生する黒液(木材由来の有機成分と薬品を含む廃液)は、回収ボイラーで燃焼され、蒸気とともに薬品も再利用されます。こうした仕組みにより、製紙工程は燃料と薬品の資源循環を可能にしています。
日本製紙連合会 技術環境部『紙パルプ産業のエネルギー需要及び 他産業も含めたCO₂排出の動向』
https://www.jpa.gr.jp/file/topics/20240620101328-1.pdf
(2024年6月)