木質チップ
読み仮名:モクシツチップ
木質チップはバイオマス発電にて重要な燃料として利用されているものの一つで、木質系原料を切削もしくは破砕し木片にしたものです。形状では大きく分けて、刃物でフレーク状にカッティングされた切削チップとハンマークラッシャーで破砕され棒状になった破砕チップがあります。木質系原料には山林から切り出した木材に加え、建築廃材や製材端材等の廃棄物なども含まれます。
木質チップ化することにより、ボイラの燃焼効率が向上するため、環境負荷の低減に繋がります。
- 空気と燃料を混ぜた状態で燃焼するため、燃焼効率が高く、二酸化炭素(CO₂)や窒素酸化物(NOx)などの排出量を低減することができます。
- 燃料が細かく粉砕され、空気と一緒に循環させることで、燃料の燃焼が均一になり、燃焼温度の上昇によるNOxの発生が抑制されます。
- 無煙化燃焼により、従来のボイラーに比べて煙突の高さを低くできるため、建設費用が削減できます。
循環流動層(CFB)ボイラは、バイオマスからごみ固形燃料(RDF)まで、幅広い性状の燃料を安定して燃焼させることができ、高効率かつクリーンなエネルギーを安定的に供給します。 この燃料への多様性はCFB技術の最も得意とするところであり、地域のバイオマスや廃棄物を活用しながら脱化石燃料とCO₂排出削減に貢献します。