三菱重工パワーインダストリー POWER of Solution

プラント建設の未来へ向けた挑戦!

2023/6/16

三菱重工パワーインダストリーがこれまでに納入してきた産業用火力発電プラントやバイオマス発電プラントの実績から様々な課題が浮き彫りになってきました。 プラント建設業界は若手就業者が減少傾向で熟練工の高齢化による人材不足、技術や知識の属人化による伝承の難しさ、工事費の高騰、膨大な手間、加えて2024年度から適用される「働き方改革」があります。私たちは未来のプラント建設を明るく希望に満ちたものにするべく、建設ICT(Information and Communication Technology)/DFC(Design For Construction)の革新的な取り組みを2019年から本格的にスタートしました。

ICT活用でお客様もパートナー会社もWin-Win

あらゆる業界でICTが活用されるようになった昨今、プラント建設においてもICTを有効活用することで業務効率化が実現します。例えば、ウェアラブルカメラを現地に導入し安全と品質パトロールを管理者が遠隔支援したり、蓄積した動画データを施工法の共有や若手社員への技術伝承に活用したりしています。

また、プラント建設の課題である紙ベースの日常業務をデジタル化し、作業指示書や日報、実績、進捗管理をクラウド化するシステムを開発。当社だけでなく、パートナー会社の業務改善も実現しています。さらに3D技術に着目し、建設中の現実空間に3Dモデルデータを重ね合わせて表示する3D/ARシステムの導入や納入後数十年経過した既存プラント全体をスキャンする3Dグラフィック技術の導入。これらの最新3D技術により、より精度の高い施工計画や仮設計画、工事中の進捗確認や干渉チェックなどが容易となり、業務効率改善と生産性向上に役立っています。

3DARシステム
3DARシステム
3Dグラフィック化
3Dグラフィック化

パッケージ化&JIT(ジャストインタイム)納入で工事最適化

パッケージ化&JIT(ジャストインタイム)納入
パッケージ化&JIT(ジャストインタイム)納入

これまでのプラント建設では現地で必要な時に必要な物を探す「モノ探し」に膨大な時間を費やしていました。この無駄時間を削減するために、建設現地工程に合せて必要なモノを納入する「パッケージ化&JIT納入」を採用しています。これにより建設現地工程、スケジュールに合わせた納入が可能で作業手順や工数の無駄を削減し、安全・安心の工程管理を実現しています。

さらにJIT納入では不要な部材や製品をストックする敷地の必要がなく、お客様が事業計画をする際にプラント建設とは別の敷地(無駄な土地)を準備する必要が無いため競争力のあるトータルコストを生み出します。

FTKやプラント標準化による業務改善など多岐に渡る取り組みを実践

当社は土建工事を含めた総合EPC会社として初期事業計画の段階からお客様に寄り添い本番稼働のその日まで伴走するFTK(Full Turn Key)のEPC事業が可能です。その他にもDFC(Design For Construction)として容易な据付を可能とするダウンサイジングや標準化、ブロック化による業務効率改善や建設工事の全体最適を目指し多岐に渡る取組みを実践しています。

未来のプラント建設へ待ったなし!

三菱重工パワーインダストリーは長きに渡りプラント建設に関わって参りました。私たちは国内産業用向け納入実績で、ボイラ、タービン共に50%を超えるシェアを持つ業界のリーディングカンパニーとして、未来のプラント建設に大きな責任があります。今、建設工事現場の抜本的な改革を行い、働き方改革にて労働環境変化に対応することこそ、プラント建設現場で働きたいという優秀な人材の確保と、プラント建設の明るい未来に繋がると信じています。私たちは2024年の働き方改革はもとより2050年のカーボンニュートラル達成への布石となる2030年のCO₂排出量の削減マイナス50%(2014年比)、2040年のNet Zeroに向けてパイオニアでありフロントランナーとして待ったなしで改革を推進して参ります。


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