2023年9月に三菱重工パワーインダストリー関内本社で開催された第一回女性エンジニア交流会。三菱重工パワーインダストリーと、その協力会社である太平電業株式会社様、西日本プラント工業株式会社様の女性エンジニアの皆様が二日間に渡り垣根を越えて闊達な議論を展開し大盛況のうちに閉会しました。 そしてこの度、第一回の好評を受け2024年7月に第二回女性エンジニア交流会が西日本プラント工業株式会社様主催で開催され、今回も太平電業株式会社の女性エンジニアの皆様も参加し三社での開催となりました。

女性エンジニアならではの「職場あるある」＆「こんな制度あったらいいな」で大盛り上がり！

2023年に行われた第一回女性エンジニア交流会に引き続き、7月4日（木）～7月5日（金）の二日間に渡り開催された第二回女性エンジニア交流会。一日目はそれぞれの会社や職場、各拠点の様子やご当地情報も紹介。また、毎回盛り上がる自己紹介ではお互いについてざっくばらんに会話をし、中には再会を喜ぶ様子も見られ、より仲を深めることができました。

二日目は意見交換会が二部制で行われました。一部では「私たちが気付いた“職場あるある”」、二部では「制度紹介“こんな制度があったらいいな”」についてグループに分かれてディスカッションがなされました。第一回にも参加したメンバーが多くいたことと、一日目で仲が深まっていたこともあり、第一回の時よりも、よりホンネの会話が繰り広げられ普段から思っていたけれど誰にも言えなかった思いや女性エンジニアならではの“あるあるネタ”で大いに盛り上がりました。各回ともにグループごとに出た意見を、それぞれ発表しました。

私たちが気付いた“職場あるある”

“職場あるある”の会では女性エンジニアが普段思っていても共有できる人や場所が少ないため共有できなかったことを活き活きと発言していたことが印象的でした。その一部をご紹介します。

・「女性社員が少ないのでキャリアモデルとなる人がいない」

・「女性がいるという前提で現地の設備が作られていないのでやりづらさを感じる」

・「男女ともに更衣室がない」

・「ヘルメットやフルハーネスなど、会社貸与や備品のサイズが合わない」

・「女性が少ないので良くも悪くも目立ってしまう」

・「すぐに顔と名前を覚えてもらえる」

制度紹介“こんな制度があったらいいな”

“あったらいいな”と思う制度は、働き方やお金やお休みにまつわることの他に女性ならではの意見も多く出ました。

・「有給とは別に妊活や子どもの行事に合わせた休暇がほしい」

・「男性・女性関係なく意識改革が必要。男性も定期的に他社との交流会を開催した方がいい」

・「“学びたい”という意欲を後押しするために、夜間大学等に通学する際の支援制度等の制定」

・「作業着の色を変更してほしい。特にズボンは濃い目の色にしてほしい」

・「社内託児所があるといい」

・「フレックスや在宅勤務制度の導入」

・「現場のトイレに生理用品を設置」

まだまだ改善の余地がある！継続して交流会を開催したい

二日間に渡り開催された女性エンジニア交流会。第一回の時よりも女性エンジニア同士の仲が深まり、より踏み込んだ発言が多くみられました。さまざまな課題が浮き彫りになり、まだまだ改善の余地があるので引き続き交流会を開催していきたいという声で会は終了となりました。最後に感想の一部をご紹介します。

・「年齢や経験が異なる参加者と交流して自分にはない視点や自社とは違う他社の側面を知ることができて良かった」

・「他社の制度で良いところは自社にも取り入れるように発信していきたいし、自社の恵まれていると思うところは周囲へのアピール材料になると思った」

・「第一回にも参加したが、二回目の方がさらに踏み込んだ内容を話すことができた。同じ問題を抱えている者同士、少しでも状況が改善されるように今後もこの会を継続してもらいたい」

・「同じ立場で仕事をする者同士、共感できることが多くあり、悩みを共有して働く活力が湧いてきた」

・「まだまだ男社会の業界で女性社員にまつわる他社の取り組みを知ることができ自社の改善点が分かってよかった」

・「とても有意義だったので自社内での女性エンジニア交流会もあったらいいなと思った」

・「同じ女性同士だからといって、すべてに共感できるわけではないし同様の思いをもっているわけではない、ということが知れて有意義だった」

・「自分だけが困っているのかな？おかしいと思っているのかな？と思っていたことが共有できて嬉しかった。それぞれの現場でみんな頑張っているのだと分かって自分も頑張ろうと思えた」

未来の女性エンジニアたちのために

「未来の女性エンジニアに自分たちと同じような思いはしてほしくない。だからこそ、今、自分たちができることをすることが大切だと思う。声を上げることはその一歩です」という言葉がとても印象的でした。

まだまだ男性が多い現場において、男性から見たら普通のことでも女性の視点に立つと不便だったり、不自由に感じたりすることが多々あるということが今回の交流会でも浮き彫りになりました。三菱重工パワーインダストリーは女性エンジニアの活躍推進および業界全体での女性活躍の場を広げるべく、今後も広く女性の声を受け止め、改革し、多くの人々が働きやすい環境づくりに努めて参ります。