三菱重工パワーインダストリー POWER of Solution

interview

仕事から離れた場所で思い出して頂けた プラント営業部 第一グループ 部長代理  黒瀧 学インタビュー

2022/11/15

三菱重工パワーインダストリーにはさまざまな角度からお客様に関わるスペシャリスト達がいます。お客様の期待を超える働きをして満足して頂く。その強い意志を胸に日々奮闘するメンバー達へ、仕事にかける想いについてインタビューするシリーズ企画。第三回はお客様とファーストコンタクトする営業部 部長代理の黒瀧さん。初めての発電所受注に手が震えた、というお話やお客様と二人三脚で納入まで歩む想い等についてお話が聞けました。

発電所に関して知識ゼロでも大丈夫。私たちがコンサルティングを行います

――お仕事内容を教えてください。

黒瀧:営業には発電所を新設するお客様へ対応する者と、アフターサービスを担当する者がいます。私は、新設するお客様を担当しています。問い合わせがきたら、どんな条件でどんな発電所を望んでいるのか等のヒアリングを行い、事業性があるか、我々が提供できる設備にマッチしているか等を精査していきます。

――お客様はある程度知識のある方が多いのでしょうか?

黒瀧:必ずしもそうであるとは限りません。
発電所を設置するには様々な法的申請が必要で、さらに電力会社へ系統枠を確保してもらうための資料作成等があるのですが、そういったことを知らないお客様もなかにはいらっしゃいます。その際は、私共が一からサポート支援を行い、スケジュールを引いて、発電所を引き渡す日までお客様に寄り添い伴走します。

――引き合いがきてから引き渡し当日までどのくらいの期間がかかるのでしょうか?

黒瀧:私はボイラの新設営業を始めてまだ5年目なので引き渡しまで終えたものがないのです。50MW級のもので建設を始めてから3年ほどで引き渡しとなります。引き合いがあって契約まで1年半~2年ほどかかり、引き渡しまでトータルで考えると5年ほどかかります。

お客様の問いかけには即レス!チーム一丸となって体制を組みニーズに応える

――最初の問い合わせから5年もかかるのですか!初めての受注の時は何が決め手になったと思いますか?

黒瀧:何も分からない状態だったので、上長や技術者の皆さんに教えを乞いながらチーム一丸となってお客様に向き合いました。お客様がある程度、発電所に関する知識のある方だったので、お客様に対しても「教えてください!」という姿勢で臨みました。そういった率直なコミュニケーションが私の場合は良かったのかもしれません。あとはお客様とのコミュニケーション等で、何か質問を受けた時には持ち帰らず、その場で答えられるように体制を組みました。「この会議ではこの案件について話をするから、この技術者を同席させよう」等、毎回即レスができるように心がけました。そういったことが積み重なって信頼関係を築くことができたのだと思います。まだ受注前だったのですが、担当だった窓口の女性のお客様から「自宅で洗い物をしている時にふと“やっぱり三菱重工パワーインダストリーさんだわ”って思った」と、仰っていただけた時は、ものすごく嬉しかったです。

――仕事から離れた場所で思い出していただけるのは嬉しいですね!

黒瀧:ええ、「これは受注できたな!」と思いました。それがボイラの初受注だったのですが、今までに経験のない見積金額の大きさに緊張して手が震えたことをよく覚えています(笑)

――他に印象に残っているお客様とのエピソード等ありますか?

黒瀧:バイオマスチップを扱う会社様が発電をやりたいと希望されました。ある日、設計を取りまとめてくれていた技術者と二人で現地へ視察に行ったのですが、その日がちょうどFIT申請の締切日だったのです。当然、前から申請は出していましたがちょうど我々が行った時に「ここが違うから直して再提出してください」という連絡があったというのです。驚いて、その場で修正対応し、なんとかギリギリで申請を行うことができました。冷や汗をかきましたが設計者に助けられ、お客様からさらに信頼を得ることができたので結果的には良かったのかもしれません(笑)

――それはドキドキしますね…もし申請が間に合わなかったらどうなっていたのでしょう?

黒瀧:次年度へ持ち越しですね。ですが地元に発電所を設置したいという熱い想いを持ってこのプロジェクトを希望された方が90歳と高齢だったので一刻も早く完成させて運転させたいという想いをみんな持っていました。だから、本当に間に合って良かったです。

地産地消が叶うバイオマス発電で地域に貢献したい

――お客様にとってどんな存在でありたいですか?

黒瀧:「この人に聞いたらなんとかしてもらえるだろう」と思って頂ける存在になりたいです。私はボイラに関わってまだ5年目です。年齢は重ねていますがまだまだ新人です。私よりも年齢は若いけれど、知識も経験も豊富な仲間がたくさんいます。そんな仲間たちから年齢は関係なく、色々なことを吸収してお客様の期待に応えられるようになりたいと思います。

――一番嬉しい瞬間とはどんな時ですか?

黒瀧:やっぱり受注できた時に社内に報告する時は最高に嬉しいです。部を越えて一丸となってお客様へ向き合い、汗を流してくれた仲間たちへ報いることができた!と感無量になります。そんな経験をこれからも積み重ねていきたいと思っています。まずは初受注した発電所をお客様に万全の状態で無事引き渡すことができるように、引き続き丁寧にお客様に寄り添い向き合い伴走していきたいと思います。

――最後にどんな社会を目指して仕事に向き合っているか教えていただけますか。

黒瀧:バイオマス発電は地産地消で地域に貢献できる発電設備だと思います。地方を活性化させることができるこの発電設備に誇りを持って広めていきたいです。そしてその地域や企業に合ったベストな設備を適切な価格で提案できるように、さらに知見を深めていきたいと思っています。

プロフィール

プラント営業部 第1G 部長代理 黒瀧 学(くろたき まなぶ) 関内勤務

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