三菱重工パワーインダストリー POWER of Solution

interview

お客様に愛着を持ってもらえるプラントを造る 建設総括部 建設部 建設二課 主任 中槇宏至インタビュー

2022/12/13

三菱重工パワーインダストリーにはさまざまな角度からお客様に関わるスペシャリスト達がいます。お客様の期待を超える働きをして満足して頂く。その強い意志を胸に日々奮闘するメンバー達へ、仕事にかける想いについてインタビューするシリーズ企画。第四回は発電設備新設工事現場で指揮を執る建設総括部 中槇主任。営業から繋いだバトンの最終ランナーの役目を担うという中槇主任に現場へかける想い等についてお話が聞けました。

最終ランナーとしてバトンを確実に受け取りお客様へ納入する

――お仕事内容を教えてください。

中槇:主としてバイオマス発電設備の新設工事を担当しています。納入された製品の据付を行います。そして据付された設備は試運転で運転の確認をして性能試験を経て、問題がなければお客様へと引き渡されます。最初の問い合わせを営業がキャッチしてから企画、設計など様々な人たちと多くの時間を経て我々の出番が訪れます。発電設備を完成させ納入するという最終ランナーとしての責任の重さを日々感じています。

――最終ランナーだと思うとそれは大変なプレッシャーですね…発電所のスケールによって工事年数は変わってくるかと思いますが、据付工事にはだいたいどのくらい時間がかかるのでしょうか?

中槇:バイオマス発電設備であれば少なくとも一年以上の工事になります。お客様とも長いお付き合いになりますから、まず信頼関係を構築するのが最初の最重要課題だと思っています。その為に据付工事前の現場での打ち合わせ等にも立ち会い、丁寧にコミュニケーションをとって関係を構築していきます。発電所に対する知見も、お人柄もお客様それぞれ皆様違います。ですから、どういう人なのかということを知る姿勢で相手に合わせながらコミュニケーションを取り関係を築いていきます。最初はよそよそしい態度だったとしても私たちの行動や態度を見て、「しっかりやってくれているね」と言われるようになり徐々に信頼されるようになると嬉しいですね。現場を離れてからもお客様から困った事や不安な事があった時に直接連絡が来たりすると、ああ信頼されてるな、良い関係が築けて良かったなとしみじみ嬉しくなります(笑)

様々な想いをもった現場の人たちと真摯に向き合う

――工事現場で大切にしていることを教えてください。

中槇:現地工事では安全と品質を担保しつつ工程とコスト管理を常に意識しながらハッピーエンドをイメージして進行しています。その為には社内メンバーだけではなく、協力会社の皆さんと一丸となって協調しながら一つひとつの工程のマイルストーンを達成し、目標に向かい全力を尽くします。大変ですが達成した時の一体感は最高のものです。

――はじめましての人も多く、たくさんの人とコミュニケーションを取りながら困難を乗り越えてプロジェクトを達成するのはとても大変な事だと思います。コミュニケーションを取る中で大変だと思うことはありますか?

名古屋港木材倉庫㈱殿向けNPLWパワープラント建設工事ボイラーブロック建起の様子

中槇:現場には様々な役割を持った、たくさんの人たちがいます。そしてそこには長い時間の中で様々な想いが生れてきます。一人ひとりの色々な想いを受け止めた上で、現場でのその人の役割を全うしてもらえるように目の前の目標を明確にした上で真摯なコミュニケーションをとることを心がけています。思い通りに進まなかったりすると当然ストレスがかかります。そんな時に想いが変な方向に進んでしまわないように、目標がぶれないように方針を示すのも私の役目だと思っています。そうやって様々な状況を乗り越えてお客様に無事引き渡せたときは達成感を感じます。

――長い時間の中で様々な想いが生れる…本当にその通りですね。今まで印象に残っている現場でのエピソードなどありますか?

中槇:現場でのエピソードとはちょっと違うかもしれませんが、今年2月に名古屋港木材倉庫様に納めた木質系バイオマス発電所の建設はとても印象に残っています。新しいタイプの発電所で従来廃棄物として処分されていた剪定した街路樹や枝葉等を燃やして発電します。市内のゴミ処理量を大幅に削減できる“廃棄物を主燃料とした発電所”として新聞等にも取り上げられました。今までに経験のない発電設備だったので想定外の事も色々起こりました。どういうメカニズムでその結果になるのかということが解明できない事もあり、稼働後の経時観察を行っていきます。現場では様々な事が起こりましたが、お客様に信頼していただけたおかげで無事に納入できたと思っています。引き続き見守っていきたいと思います。

私たちが造り出すバイオマス発電がそのまま社会貢献に繋がると信じて

――お客様にとってどんな存在でありたいですか?

中槇:バイオマス発電プラントメーカー指導員として、建設的な知見だけでなくメンテナンス的知見も兼ね備えた頼られる存在でありたいです。その為には私の知識、経験を深めるだけでなく、社内外のメンバーとの信頼関係も大切です。私一人で建設を成し遂げることができるわけではありませんから皆に気軽に相談してもらえるように、メンバー一人ひとりと向き合って丁寧にコミュニケーションをとるように心がけています。

――これから成し遂げたい夢や想いなど教えてください。

中槇:2050年のカーボンニュートラル社会実現へ向けて、私たちが担っているグリーンエネルギーは大いに貢献ができると思っています。火力発電設備が担う社会的な役割は今なお非常に大きく、バイオマスでグリーンエネルギーを造りだすということは、それがそのまま社会貢献に繋がると信じています。長い時間お客様の一番近くで仕事ができる三菱重工パワーインダストリーの顔として信頼関係を構築し、愛着を持ってもらえるプラント造りをこれからも目指していきたいと思っています。

プロフィール

建設総括部 建設部 建設二課 主任 中槇 宏至(なかまき ひろし)(写真:前列右から一番目) 呉勤務

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