三菱重工パワーインダストリー POWER of Solution

レーザ式O₂計によるごみ焼却炉燃焼制御技術

表紙提供写真:中部プラントサービス/多気バイオパワー(木質バイオマス発電所) (株)中部プラントサービス殿提供

1. はじめに

ごみ焼却炉において、 安定燃焼を図るには燃料であるごみの性状や投入量に応じた燃焼空気を供給する必要がある。しかし、化石燃料と異なりごみの性状を捉えること、ごみ投入量の安定化を図ることは非常に困難である。そのため、当社ではジルコニア式O₂計を使用可能な温度域のエコノマイザ出口付近に設置し、測定した排ガス中O₂濃度により燃焼空気量の制御を行っている。しかし、燃焼状態が変動すること、焼却炉からエコノマイザ出口までは十秒程度の時間遅れ(タイムラグ)が発生することから、 燃焼空気不足を防ぐため過剰に空気を供給していた。これが、排ガス量の増加や送風機の消費電力増などの要因となっていた。
これに対し、高温域で使用可能なレーザ式O₂計を焼却炉出口付近に設置すれば、少ないタイムラグで測定ができる。また、ジルコニア式O₂計は試料ガスを吸引し測定していたが、レーザ式O₂計は非吸引式(直接挿入)のため、応答速度が約7秒から約1秒と短くなっている。これらの事から、より燃焼状態に応じた空気量を供給することが可能となる。そこで、当社が納入した施設(流動床式焼却炉)へ新たにレーザ式O₂計を設置し、従来の燃焼制御技術の改善を図った。
本報では、改善した燃焼制御技術について紹介する。

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