一般廃棄物焼却施設では、ダイオキシン類の低減対策のため、高温焼却での焼却処理によりCOを指標値とした未燃分の低減が必要となる。流動床式焼却炉は、コンパクトな竪形で幅広い発熱量のごみを焼却処理することが可能であるが、ごみ質や投入量の変化に対する燃焼応答性が良いため、過剰入熱となった場合、炉内に高温部位が生じ、クリンカが生成する。
従来より安定燃焼を維持するために、投入ごみ質の均一化、給じん安定化及び、排ガスO₂濃度、燃焼空気量による炉内温度制御を行っているが、主燃焼室域では過剰入熱時に高温部位がたびたび生じ、クリンカ生成、落下により流動不良となり、炉停止に至ることで、計画的な焼却処理に影郷を及ぼしていた。
この過剰入熱によるクリンカの生成防止対策として、水噴霧制御を組み込んだ主燃焼室水スプレーによるクリンカ抑制システムを開発し、実運用にて効果を確認したので紹介する。
技報 Vol.1 [2016] 産業用火力のホームドクター
ごみ焼却炉におけるクリンカ付着防止技術
表紙提供写真:中部プラントサービス/多気バイオパワー(木質バイオマス発電所) (株)中部プラントサービス殿提供
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