三菱重工パワーインダストリー POWER of Solution

ブラジル/CBC殿マルチスキャン水浸UT装置の適用

表紙写真:日新製鋼株式会社 呉製鉄所 300t/h BFG焚きボイラ設備 日新製鋼株式会社殿提供

1. はじめに

2胴形ボイラ用チューブの肉厚管理を目的として、
チューブの肉厚が連続的に測定できる水浸式超音波探傷法(水浸UT)による肉厚測定が行われている。当社は、複数の探触子を円周状に並べたマルチスキャン方式による検査装置(マルチスキャン水浸UT装置)を開発し、これまで多くの2胴形ボイラに適用してきた。
このたび、三菱日立パワーシステムズ株式会社(以下MHPSと略す)殿より、MHPSのグループ会社であるブラジルCBC重工業株式会社(以下CBCと略す)殿へのマルチスキャン水浸UT技術の導入依頼を頂いた。
プローブ他機器を製作・納入し、メンテナンスを含む取扱いのトレーニング及び初回実機検査における技術支援を行い、マルチスキャンUT装置による検査の計画から実機検査・報告までの一連工程がCBC殿単独で対応可能となった。
また、マルチスキャン水浸UT装置の導入により、従来CBC殿の水浸UT検査法では、測定が困難であった減肉頻発部位を含むチューブ全長の検査を実施することができた。

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