火力発電用貫流ボイラおいて管内スケール析出による過熱・差圧上昇防止及びボイラ伝熱管の腐食を防止する目的で実施される水処理方法としては、揮発性物質処理(All Volatile Treatment:AVT)と複合給水処理(Combined Water Treatment:CWT)がある。CWTは30~150µg/L(目標100µg/L)の溶存酸素を添加し、pHを8.0~9.0の弱アルカリにした水処理であり、3価のFe3+イオンの溶解度が極めて低いことを利用している。
本報告では、CWTにおけるボイラ蒸発管での過熱損傷の主要因であるパウダー状スケールの生成・付着機構を解明し、スケール付着の抑制方法及びスケール除去方法を確立することを目的として実施した、実機抜管スケール及び給水中Fe浮遊物についての顕微ラマン分光光度計を用いた形態分析結果について紹介する。
技報 Vol.3 [2018] 技術を通じてお客様と誠実に向かい合う
顕微ラマン分光光度計を用いたスケール構造解析への活用
表紙写真:前橋バイオマス発電設備 株式会社関電工殿/前橋バイオマス発電株式会社殿提供
1. はじめに
続きはPDFでお読みいただけます。
技報/資料をダウンロードいただくにはIDとパスワードが必要です。
以下のフォームからお申し込みください。
※IDとパスワードをお忘れの方は再度お申し込みください。
※お申し込みいただいた方にはメールニュースをお送りしております。資料の公開情報やウェビナーのお知らせなどをお送りいたします。メールニュースのお申し込みはこちらから。