生物化学的ガス化方式
読み仮名:セイブツカガクテキガスカホウシキ
生物化学的ガス化方式は、家畜の排出物や食品廃棄物などのバイオマスを原料に、嫌気性発酵(酸素のない環境で微生物が有機物を分解する反応)によって可燃性ガスを生成する技術です。
このプロセスでは、メタン生成菌などの微生物が有機物を分解し、メタン(CH₄)と二酸化炭素(CO₂)を主成分とするバイオガスが発生します。
得られたバイオガスは、ガスエンジンやマイクロガスタービンの燃料として、発電・熱供給に活用されます。さらに、残りかすは肥料として再利用可能で、資源循環型のエネルギーシステムを実現します。
資源エネルギー庁『エネルギー白書2020(第2部 第1章)』
https://www.enecho.meti.go.jp/about/whitepaper/2020pdf/whitepaper2020pdf_2_1.pdf
国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構ウェブサイト「『バイオマス燃料』知っておきたい基礎知識」
https://www.nedo.go.jp/activities/introduction8_01_03_01.html(2024年9月25日)
農林水産省 大臣官房環境バイオマス政策課『バイオマスの活用をめぐる状況』
https://www.maff.go.jp/j/shokusan/biomass/attach/pdf/index-192.pdf (令和7年4月)