GX経済移行債
読み仮名：ジーエックスケイザイイコウサイ
GX経済移行債は、2050年のカーボンニュートラル実現を目指す日本政府の取り組みとして創設された国債です。脱炭素成長型経済構造（脱炭素経済とも呼ばれる）の実現を支援する目的で、「GX推進法（正式名称：脱炭素成長型経済構造への円滑な移行の推進に関する法律）」に基づき発行されました。日本政府は、この債券によって約20兆円規模の資金を調達し、民間企業によるGX（グリーン・トランスフォーメーション）関連の投資を支援します。具体的には、脱炭素成長型経済構造の実現に資する技術開発、省エネルギーの推進、再生可能エネルギーの導入などが対象です。償還財源には、将来的に導入されるカーボンプライシング制度（炭素税や排出量取引など）によって得られる、化石燃料賦課金や特定事業者の負担金を充てる予定です。償還期限は2050年度までと定められています。
経済産業省『我が国のグリーントランスフォーメーション政策』
https://www.meti.go.jp/policy/energy_environment/global_warming/transition/pathways_to_green_transformation.pdf
