熱分解ガス化方式
読み仮名:ネツブンカイガスカホウシキ
熱分解ガス化方式は、燃料から可燃性ガスを生成する技術です。
酸素がほとんどない、または無酸素の状態で燃料を加熱し、一酸化炭素や水素、メタンなどを主成分とする合成ガス(シンガス)を得ます。このガスは、ガスタービンやガスエンジンの燃料として活用され、発電などに応用されます。
直接燃焼方式とは異なり、ガス化を経ることで発電効率の向上や排ガス処理の簡素化が可能です。バイオマス発電では木質チップや農業残さをガス化し、再生可能エネルギーとして利用される場合がこれにあたります。また、石炭をガス化して発電に用いる「石炭ガス化複合発電(IGCC)」にも、この技術を応用しています。
熱分解ガス化は、燃料の多様化と高効率化を両立できる技術です。
国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構ウェブサイト「NEDOの取り組み・事業紹介 バイオマス燃料開発」
https://www.nedo.go.jp/activities/introduction8_01_03_02.html(2024年9月25日掲載)
国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構ウェブサイト「石炭をガス化して高効率化を実現『石炭ガス化複合発電(IGCC)』」
https://webmagazine.nedo.go.jp/practical-realization/articles/201306igcc/(2013年11月掲載)