【呉みらい館】遠隔監視システム「MoMonga System」で実現する未来
広島県呉市にある三菱重工パワーインダストリービル内には「呉みらい館」と呼ばれる監視拠点があります。ここでは2019年から現在、10プラントの運転状況を監視し、適切なサポートを行ってます。監視するのはプラントに精通したプロフェッショナル達。プラントから送られてくる運転データをモニターでチェックし、どんな違和感も見逃しません。今回は「呉みらい館」でどのようなことが行われているのかご紹介します。
発電プラントを運営されるお客様の困りことに応える「呉みらい館」 その他監視拠点を日本各地に配置
プラントの安定稼働や労働負荷軽減等、お客様のお困りに応えるのが「呉みらい館」です。「呉みらい館」では「MoMonga System」と呼ばれる三菱重工パワーインダストリーが独自開発した遠隔監視システムによってプラントに精通する技術者が監視を行っています。
プラントを監視する拠点は「呉みらい館」以外に、島根・出雲、横浜(本牧・関内)にもあります。これは各拠点のエンジニアが監視可能な体制を構築し、適切なサポートを行うためです。
プラントの安定稼働、運転操作支援も
「MoMonga System」は制御装置からデータを収集します。特徴としてプラントに設置されているDCSやPLCなど各種制御装置に対応可能です。制御装置から得られる運転データをVPN回線(仮想専用線)を介して、お客様プラントと「呉みらい館」、当社各拠点でリアルタイムに共有します。
※DCS(Distributed Control System):分散制御システム
※PLC(Programmable Logic Controller):プログラマブルロジックコントローラー
お客様プラントと共有する運転データに異常が確認された場合、当社エンジニアからお客様に状況確認させて戴く等、運転データを共有することによりお客様プラントの安定稼働・運転サポートが可能です。「MoMonga System」には、オペレーションガイダンス機能があり、プラントの起動/停止、補機類の起動/切替操作、給油脂情報をガイダンスとして表示することでお客様運転員をサポートします。また、本機能をオフラインで使用することにより、経験の浅い運転員の教育にも活用頂けます。
プラント停止期間を最短に留める
日々の運転データに基づき、当社エンジニアがプラントの運転状況を評価した運転月報を作成します。運転月報によりプラント諸特性の変化傾向把握や最適運転など、お客様のプラントを長く大切にお使いいただけるようご提案致します。
これまで「制御改善による炉圧変動巾及び所内動力削減」や「復水器運用変更による所内動力削減」等の提案を行い、成果を上げています。また、プラント異常停止時には共有している運転データからお客様と当社が同時に原因究明・対策が図れ、プラント停止期間を最短に留めることが可能です。これによりプラント停止に伴うお客様の逸失利益の最小化に寄与致します。プラント再起動に要する期間の最短化を「MoMonga System」で実現致します。
お客様のプラント稼働率向上と労働環境改善のために
私たち、三菱重工パワーインダストリーは「MoMonga System」でお客様プラントの安定稼働、稼働率向上、運転員の負担軽減、安心して働ける環境づくりをサポートして参ります。
私たち、三菱重工パワーインダストリーは今後も研鑽を積み、お客様にとって最適なサービスをご提供できるよう「MoMonga System」を進化させて参ります。