ごみ焼却設備
読み仮名:ゴミショウキャクセツビ
ごみ焼却設備とは、一般的に都市部で発生する生ごみやプラスチック、紙くずなどの廃棄物を熱処理し、焼却する中間処理施設のことです。国土が狭い日本では最終処分場として埋め立てする場所が少ないため、ごみ排出量の約80%がこれらの施設で焼却して量を減らすという方法を行なっています。
一般的に、ごみ焼却設備は以下のようなプロセスで処理を行います。
1.廃棄物の受け入れ:トラックやコンベアなどを用いて、廃棄物を受け入れる施設内の受入口に運び込みます。
2.廃棄物の分別:鉄くずやビンなど、処理に適さない廃棄物を取り除き、燃やすことができる廃棄物のみを残します。
3.燃焼:燃えやすい廃棄物を炉内に投入し、高温の熱風で燃焼させます。この際に発生した熱を利用して、発電や暖房などに使うためのエネルギーを回収することができます。
4.残留物の処理:燃焼後に残る灰やスラグなどの残留物は、粉砕機や選別機などを用いて処理を行い、不純物を取り除いた後に埋立処分場に搬出されます。
SDGs(持続可能な開発目標)に対する意識の高まりから、焼却の際に発生する二酸化炭素の抑制、リサイクルなどより環境に優しい処理方法などが求められています。
- 空気と燃料を混ぜた状態で燃焼するため、燃焼効率が高く、二酸化炭素(CO₂)や窒素酸化物(NOx)などの排出量を低減することができます。
- 燃料が細かく粉砕され、空気と一緒に循環させることで、燃料の燃焼が均一になり、燃焼温度の上昇によるNOxの発生が抑制されます。
- 無煙化燃焼により、従来のボイラーに比べて煙突の高さを低くできるため、建設費用が削減できます。
循環流動層(CFB)ボイラは、バイオマスからごみ固形燃料(RDF)まで、幅広い性状の燃料を安定して燃焼させることができ、高効率かつクリーンなエネルギーを安定的に供給します。 この燃料への多様性はCFB技術の最も得意とするところであり、地域のバイオマスや廃棄物を活用しながら脱化石燃料とCO₂排出削減に貢献します。
環境用語集:「ごみ焼却施設」|EICネット
https://www.eic.or.jp/ecoterm/?act=view&serial=3379