流動床ボイラ
読み仮名:リュウドウショウボイラ
流動床ボイラは、粉砕処理が困難な燃料や難燃性の燃料でも対応可能なボイラで、高温で流動する砂の中に燃料を投入し燃料を効率的に燃焼できます。
このボイラでは、燃料を燃焼させるために空気を高速で送り込み、燃料を小さな粒子に分解します。そして、この小さな粒子が流体化され、床を流れるようになるため「流動床」と呼ばれます。このようにして得られた高温のガスが水管内の水を加熱し、蒸気を発生させます。
流動床ボイラは、従来の固定床ボイラと比べて燃焼効率が高く、排気ガスの温度が低いため熱効率が良いことが特徴です。
- 空気と燃料を混ぜた状態で燃焼するため、燃焼効率が高く、二酸化炭素(CO₂)や窒素酸化物(NOx)などの排出量を低減することができます。
- 燃料が細かく粉砕され、空気と一緒に循環させることで、燃料の燃焼が均一になり、燃焼温度の上昇によるNOxの発生が抑制されます。
- 無煙化燃焼により、従来のボイラーに比べて煙突の高さを低くできるため、建設費用が削減できます。
循環流動層(CFB)ボイラは、バイオマスからごみ固形燃料(RDF)まで、幅広い性状の燃料を安定して燃焼させることができ、高効率かつクリーンなエネルギーを安定的に供給します。 この燃料への多様性はCFB技術の最も得意とするところであり、地域のバイオマスや廃棄物を活用しながら脱化石燃料とCO₂排出削減に貢献します。
三菱重工業株式会社 パワー事業 | 気泡型流動床ボイラー(BFB)
https://power.mhi.com/jp/products/boilers/lineup/bfb