ロング水浸UT装置
読み仮名：ロングスイシンユーティソウチ
ロング水浸UT装置は、水中で超音波を用いて配管などの内部欠陥や肉厚を非破壊で検査する機器です。プローブ（探触子を保持・動作させる機構）に取り付けた探触子（超音波センサー）を水中の検査対象に接触させ、内部や背面からの反射波を解析することで、傷や腐食による減肉の有無、位置、形状を高精度に特定します。
探触子はモーターで高速回転しながら管軸方向に移動するため、配管の全周および全長にわたる連続的な肉厚測定が可能です。これにより、広範囲を短時間で効率的に検査できます。
また、回収ボイラーの炉底管のように、従来は検査が困難だった部位の健全性確認にも活用されており、設備の計画外停止の防止や定期点検の効率化にも貢献しています。
