水管ボイラー
読み仮名:スイカンボイラー
水管ボイラーは、細い管(=水管)の内部に水を通し、その外側から燃焼ガスで加熱して蒸気を発生させます。高温の燃焼ガスと水との接触面積が広いため、効率的な熱交換が可能で、高圧・大容量の蒸気を安定して供給できます。管内の水量が少ない構造により起動が速く、破損時の被害も局所にとどまりやすいなど、安全性にも優れています。主に火力発電所や化学プラントで使用されており、構造が複雑で製造コストや保守性に課題はあるものの、高性能・高信頼性を備えた蒸気ボイラーとして、産業基盤を支える重要な設備です。
一般社団法人日本ボイラ協会ウェブサイト「基礎知識」
https://www.jbanet.or.jp/faq_cat/basic