三菱重工パワーインダストリー POWER of Solution

火炉壁

読み仮名:カロヘキ

火力発電プラントの主要機器であるボイラには、火炉と呼ばれる燃料を燃焼させるための空間があります。

火炉は配管を並列に並べて面状に配置した構造となっており、火炉壁はその面状の部分を指します。

ボイラの中でも、固定床燃焼ボイラあるいは流動床燃焼ボイラでは、火炉壁は耐火材や耐火れんがで構成されることが多いですが、大容量の噴流床燃焼ボイラでは火炉壁は水冷壁で構成されるなど、その材質・構成はボイラの特徴や燃料によって選定されます。

  1. 空気と燃料を混ぜた状態で燃焼するため、燃焼効率が高く、二酸化炭素(CO₂)や窒素酸化物(NOx)などの排出量を低減することができます。
  2. 燃料が細かく粉砕され、空気と一緒に循環させることで、燃料の燃焼が均一になり、燃焼温度の上昇によるNOxの発生が抑制されます。
  3. 無煙化燃焼により、従来のボイラーに比べて煙突の高さを低くできるため、建設費用が削減できます。

循環流動層(CFB)ボイラは、バイオマスからごみ固形燃料(RDF)まで、幅広い性状の燃料を安定して燃焼させることができ、高効率かつクリーンなエネルギーを安定的に供給します。 この燃料への多様性はCFB技術の最も得意とするところであり、地域のバイオマスや廃棄物を活用しながら脱化石燃料とCO₂排出削減に貢献します。

出典

火炉 [JSME Mechanical Engineering Dictionary]
https://www.jsme.or.jp/jsme-medwiki/12:1002365

火炉壁管ファイアクラック検査技術 | 株式会社IHI検査計測
https://www.iic-hq.co.jp/library/065/pdf/065_15+.pdf

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